北海道の毛ガニは地域によって旬が違う
毛ガニといえば国内では北海道産のものが一番美味しいと言われており、一般的に旬は冬の季節とされています。しかし、実際の毛ガニが美味しい季節は冬だけではなく、北海道内では毛ガニの旬は一年を通してあると言います。
水揚げする地域によっては、一番美味しいシーズンは春であったり夏であったりと様々です。北海道は全域で毛ガニが捕れることから旬の特徴やシーズンにも違いがあります。
北海道の地域別毛ガニの旬は？
函館の毛ガニの旬は6月から7月で、夏休みに函館旅行を計画している人にはおすすめです。朝市では新鮮な毛ガニ料理を堪能することができます。釧路では3月と秋のシーズンの2回です。旬が2回ある理由は、釧路の海は親潮の影響で海水温度が低く、それに耐えた釧路の毛ガニは身がしっかりと詰まっていることから美味しいと言われています。
稚内では1月下旬頃から2月で、日本で一番早く毛ガニ漁の解禁が行われる地域として有名です。栄養豊富なプランクトンを食べた毛ガニは大きく成長し食べ応えもあります。「カニ弁当」で有名な長万部では6月から8月の夏のシーズンです。長万部には「黄金毛ガニ」と呼ばれる希少なカニも生息しており、旬の時期には「おしゃまんべ毛がにまつり」も毎年開かれ多くの人々で賑わいます。
日高では毛ガニの旬が長く、12月から次の年の3月までの間です。冬のシーズンしか訪れることができない人は日高の毛ガニをぜひ味わってみてはいかがでしょうか？紋別で獲れる毛ガニは別名「春を告げるカニ」と呼ばれ旬は3月と4月の2ヶ月間だけですが、「流氷明け」と呼ばれる毛ガニが一番美味しい時期に取られるため道内では有名です。
オホーツク沿岸では、3月から7月までの期間です。この地域の毛ガニは、流氷の中にある豊富な栄養を含んだプランクトンを食べているのでとても美味しいと評判です。
旬の毛ガニの美味しい食べ方にはどのようなものがある？
毛ガニは独特な形と大きさから食べるのが困難と思う人が多いでしょう。しかし食べてみれば他のカニとは異なる風味や旨味を感じることができます。おすすめは味や香りを最も感じることができる「炊き込みご飯」です。また、定番の「焼きガニ」も人気です。
さらに、毛ガニを味わう時に欠かせないものが「かにみそ」です。毛ガニのかにみそは他のカニと比較するととても濃厚であるため、お酒を入れて炊いて食べると他のカニで炊くよりも美味しいと言われています。
北海道の毛ガニの旬は地域によって違うので、十分に堪能したいのであれば旬の時期に合わせて訪れると良いでしょう。