日本酒が止まらなくなる!おすすめの魚介類を使った珍味

三河湾や伊勢湾の特産品”このわた”

このわたはなまこの腸を使った塩辛です。尾張徳川家が、師崎の特産品であるこのわたを徳川将軍家に献上したことは、有名なので知っている人も多いでしょう。江戸時代から「長崎奉行の持品のからすみ、尾張公の持品のこのわた、越前公の持品の越前雲丹」と称されるほど知名度が高い一品で、今でも日本三大珍味の1つとされています。
このわたのみを食べると塩辛さが勝りますが、日本酒との相性は抜群で冷酒と合わせるのが通のいただき方です。内臓を使った塩辛なのでクセが強そうだと思うかもしれませんが、イカの塩辛が好きな人であれば美味しく味わえます。お酒がどんどん進む珍味・このわたをぜひ味わってみてください。

究極の珍味”河豚の卵巣の糠漬け”

河豚の卵巣の糠漬けは、テトロドトキシンという毒素が含まれている河豚の卵巣を糠漬けにした珍味です。そのままでは食べることができない部位ですが、2年以上塩漬けと糠漬けにすることで毒を抜いています。石川県白山市美川や金沢市の金石、大野地区の郷土料理として愛されている食べ物の1つです。
河豚の卵巣の糠漬けは、フグを加工するために必要な資格を持つ業者のみが作ることができ、完成したものは石川県予防医学協会による毒性検査で毒素がないことを確認してから出荷されます。そのため、安心して食べることができます。
塩漬けをしっかりしているため濃厚で塩辛い味わいが特徴的です。日本酒と一緒にゆっくりと味わうことでその魅力に気付ける珍味だと言えます。

https://www.e-maguro.co.jp/

三大珍味の1つ”からすみ”

からすみは、先ほど紹介したこのわたと共に日本三大珍味の1つに数えられています。ボラの卵巣を塩漬けにし、塩抜きしたものを天日干ししたものです。しかし、場所によっては違う魚の卵巣を使うこともあるため、地域によって多少材料が異なる珍味となっています。ボラを使うのは発祥の地である長崎ですが、香川県ではサバやサワラの卵巣を用いることが多くなっています。なぜこのような違いが生まれるのかというと、からすみ自体が中国から伝来したもので、その土地で獲れる魚を使用して作られてきたからだと考えられています。
からすみは白いご飯にも合いますが、日本酒に合うおつまみとして古くから食べられています。様々なアレンジもできるため、好みの食べ方を探してみるのも良いでしょう。もちろんそのまま食べても美味しいので、シンプルに味わうのもおすすめです。

SNSでもご購読できます。